2025年10月14日 – 19:07
目的
視距離(画面から目まで)を変えながら、「掴めそうに見える位置」が画面のどれくらい手前に感じられるかを測ってみました。
ついでに、二重に見えやすかった従来の3D表示との違いも、簡単にメモしておきます。
検証のねらい
- 飛び出し量の実測:視距離を変えたときの“見かけの手前方向距離”を測る
- 見やすさ:強い3Dでも2D表示(UIや文字)の視認性を保てるか
- 調整の効き:アイトラッキングによる視線追従がどの範囲で効くか(目安:250–500mm)
-
測り方
- 視距離=「画面 → 目」までの距離。
- 飛び出し量=「掴めそうに見える位置 → 画面」までの距離。
- アライメント:手動で“最も飛び出して見える”状態に合わせてから計測。
- 環境:屋内照明/正面視/端末輝度はやや高め。
- 補助:アイトラッキング調整は250–500mmの視距離レンジで有効。
-
結果:視距離と飛び出し量
| 視距離 (mm) |
飛び出し量 (mm) |
| 280 |
20 |
| 380 |
40 |
| 480 |
60 |
- 視距離が伸びると、絶対的な飛び出し量も増える傾向。
- コンテンツ側の“飛び出し設定でも見え方は変化。
-
画像で見る:花びらの“飛び出し”
花びらの先端が画面の手前に“ふわっ”と浮く瞬間を切り出しました。
このときの主観はまさに「指を伸ばせば掴めそう」。
浮いている花びらにペン先に合わせて、見えている位置がペン先になるようにしています。
この時のペン先の位置と画面の距離を測ったものを飛び出し量としています。
従来表示との違いメモ
- 従来の3Dフィルムは、約10mmを超える強めの飛び出しで二重に見える(クロストーク)ケースが散見。
- 今回の条件では、強い3Dでも2D表示の視認性(UI・文字)を保ちやすいのが好印象でした。
-
ここまでのまとめ
- 視距離が伸びると、飛び出し量も増える(例:280→20mm、380→40mm、480→60mm)。
- アイトラッキングは250–500mmで効きやすく、手動アライメントと併用すると体験が安定。
- コンテンツ依存もあるので、動画側のパラメータ(“飛び出し量”)調整は必須。
-
次回以降の予定
- 最大飛び出し量の限界検証(視距離別・コンテンツ別)
- 2D表示時の見え方検証
- アライメント方法の検証
- その他
-
おわりに
写真では伝わりにくいのですが、実機だと“掴めそう”な距離感がしっかり体験できます。
裸眼3Dフィルムをデモの対応もしますので、お気軽にお問合せくだしさい。
2025年10月10日 – 17:14
新しい裸眼3Dフィルムを紹介します。レンズ設計の最適化とアライメント技術の刷新により、飛び出し量が大幅にUP。同時に2Dの視認性(小さな文字のにじみ)も大きく改善し、ガラス系の保護フィルムとしても使える設計です。本記事はまとめページとして、関連する技術記事・検証レポートへ順次リンクしていきます。
新製品のポイント
- 3D保護フィルムを貼り付け、専用アプリをダウンロードするだけで3D体験が可能
- 飛び出し量が大幅UP(視差設計とレンズ最適化)
- アライメントが簡便(自動アライメント対応)
- 2Dがくっきり(小さな文字のにじみを軽減)
- ガラス系保護フィルム対応
- 2D→3D変換の強化
従来品との比較
| 観点 | 従来 | 新製品 |
|---|
| 立体感(飛び出し量) | 中 | 高 |
| アライメント | 手作業中心 | 簡便化+自動 |
| 2D視認性(小文字) | にじみ有 | 大幅に軽減 |
| 表面 | プラ系中心 | ガラス系保護として使用可 |
| コンテンツ適応 | Side by Side動画対応 | Side by Side動画対応 |
| 2D→3D変換機能 | 手動 | 自動化・強化 |
想定活用シーン
- 3D写真・動画視聴:撮影した立体写真/短尺動画が“裸眼”で立体表示。
- Youtube動画視聴:Side by Side方式の動画を3D変換し、視聴することが可能。
- SNS/ショート動画の演出:3D対応でタイムラインで目を引く効果に。
- ECの商品ページ:立体サンプル画像で質感・凹凸を実感。2D閲覧時は小さな文字もにじみにくいので説明も読みやすい。
- ゲーム/AR風エフェクト:奥行きのあるUIやステージ背景で没入感UP。視差を抑えた長時間プレイ向け設定も可能。
- ロック画/壁紙の3D化:視差バランスを低めにした“普段使い”壁紙で、バッテリーや視認性と両立。
- 学習/業務の3D図:簡易CAD・分子構造・地形図などを裸眼で回転/拡大。必要時は2D表示に切替えて文字はくっきり。
- カメラのライブプレビュー:2D→3D変換の強化により、プレビュー時点から立体感を確認(撮影後の編集負荷を低減)。
関連リンク(まとめ)
FAQ
自分のスマホで使える?
iPhone 14〜16 の各モデル(無印/Plus/Pro/Pro Max)に対応しています。Android も順次対応拡大中です。/p>
ケースや既存フィルムと併用できる?
表示条件に依存。今後の検証レポートで比較映像を提示します。
3Dを使わない時は2Dとして見える?
普段の使用時はこれまでと変わらない見え方です。3D表示は専用アプリ上で体験でします。
どんな写真・動画が3D化できる?
撮影済みのアルバムに入っている動画と写真を変換できます。専用アプリでもの3D撮影するとより強力な3D効果が得られます。
飛び出し量は調整できる?
アプリ内のスライダーで調整可能です。
貼り付けは難しい?
専用のプラスチックガイドが付属しますので、容易に貼り付け可能です。多少のズレは、専用アプリで補正可能ですので貼り直す必要はありません。
自動アライメントは使える?
フィルムを貼り付けた後に付属する鏡の付いた箱に入れることで自動で調整します。
屋外の見やすさ・明るさ・バッテリーは?
一般的なガラスタイプの保護フィルムと同等です。3D表示時に画面の明るさを上げるので消費が増える場合があります。
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